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  • 浅草出身、現在、長野県諏訪在住。かみさんと二人で、ほそぼそと暮らしています。

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2009年12月17日 (木曜日)

良いおとうちゃん。

父と母は、東京の浅草で出会いました。

浅草寺があって、その界隈は、昔から多くの人で賑わう、東京では有数の観光地です。

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父は、福島県の片田舎から、中学を卒業してから上京しました。

しかし、中学さえ、ちゃんと行っていたのかどうか。

家が貧乏だったので、土方の仕事をしていたと言っていましたから。

浅草では、人力車の車夫をしていました。

芸者さんを乗せて運ぶ人力車です。

母は、人力車の事務所の向かいにある寿司屋で働いていました。

母の、一番上の兄が、つまり俺の叔父ですが、経営する寿司屋です。

_

昭和30年ぐらいだと思いますが、戦後10年ってぐらいなのかな。

ある日、寿司屋で、ならず者が暴れましてね。

ひどかったそうなんですよ。

それで、母が、向かいの車屋に駆け込んで、助けを求めたそうです。

よっしゃということで、父が寿司屋に乗り込んで、ならず者をぼこぼこにして、外に放り出しました。

ここで、母の恋心が芽生えたわけですねぇ。

_

ところが、一緒に働いていた、他の女性も父を好きになっちゃった。

その女性は、父に向けてラブレターを書いて、母に託したんです。

渡してくれってね。

母は、持っていくかどうか、散々悩んだらしいです。

でも、頼まれて断れなかったのでね、仲良しの女性だったから。

母は、車屋に行って、父に渡したそうです。

_

母は、寿司屋に戻って、はかなくやぶれた恋に落ち込んでいました。

そしたら、父が戸口に現われて、母を手招きで外へ呼んだんです。

外に出た母に、既に開封した手紙を返して、

「俺、あんたが好きだ」

と、言いました。

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.。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。.

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昭和34年に二人は結婚して、35年に長男、つまり俺が生まれました。

父と母のなれ初めは、父に聞きました。

一度だけ、父と、実家で飲み明かしたんです。

その時に、教えてくれました。

車夫と寿司屋の店員のラヴストーリー、たいした話じゃないですが、俺としては、大好きな話です。

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母は、こつこつとお金を貯める人なんですが、父は豪快に使っちゃう人。

結婚してから、母の貯金を全部使って、中古の外車を買っちゃったんですって。

その外車で、友達と江の島に初ドライブしたら、止まっちゃって、どうしようもない故障だったんで、捨てて来ちゃったって。

この話も、飲み明かした時に聞いて、爆笑しました。

翌日、母に、聞いた話を確認したら、本当だと言っていました。

「まったく、こんな人と、結婚するんじゃなかったよ」

なんて、嘘か本当か、言ってたっけ。

_

たしかに、父は、母にずいぶん苦労をかけてました。

酒にだらしなかったですからねぇ。

酒の為にクビになったり、なりそうになったり。

母が一緒に会社にお詫びに行った事もあります。

ただ、父も辛かったんだろうなぁって、思います。

中学もろくに行かないで、仕事が難しかっただろうなぁと想像します。

酒に酔い潰れて、愚痴を言ってたり、叫んだりしてましたもん。

母も、わかってはいたんだと思います。

_

父は、アメリカ同時多発テロの年に亡くなりました。

肺がんで、2年近く闘病し、声まで失った上での死でした。

その間、母は、献身的に、とても優しく看病していました。

亡くなって、一番泣いたのは、母でしたし、父のそばに、一番付いていたのも母でした。

火葬場で、母が言ったひとこと。

「良いおとうちゃんだったよ」

苦労がふっとんじゃったのか、それとも、苦労を苦労と思ってなかったのか。

わかりませんけどね。

それが、生きている間も思っていた本心なのだろうと思います。

_

夕方、サスペンスドラマの再放送を観ていて、ふと父の事を思い出しまして、書いてみました。

俺にとっても、良いおとうちゃんだったなぁ。

家の俺の部屋で、友達が来ていて、煙草を吸ってたら、父が急に入って来たんですよ。

部屋の中は、煙草の煙で充満してたし、俺たち、未成年だったしね。

雷が落ちるのを覚悟したら、

「けぶいから、窓を開けて吸え」

って言って、窓をがらっと開けて、出て行きました。

友達が言ってたっけ。

「おまえんちのおやじ、すげえな・・・」

そういえば、父は、中学の時、土方をしてる時代から、ハイライトを吸っていたんだった。

これって、良いおとうちゃんの例にならんな。

ま、良いおとうちゃんだったんですよ。

_

今、俺は、双極性障害なんて病気になっちゃって、失業中で、かみさんに、えらく苦労をかけています。

かみさんは、あっけらかんとしてるけど、内心は大変なんだろうなぁって思います。

俺が死んだ時、かみさんは、それに、息子は、

「良いおとうちゃんだった」

って、言ってくれるだろうか。

今は、どうなんだろうか。

こんなこと、訊くのも照れくさいし、ある意味、恐いから、訊きませんがね。

まだまだ、これから、良いおとうちゃんにならなきゃね。

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俺は、かみさんの事、良いおかあちゃんだって思っています。

気に入らない所をあげたら、たっくさんありますけどね。

でも、俺の為に頑張ってくれてますからねぇ。

今日は、焼き魚と湯豆腐だと、さっき言っておりました。

_

息子が進学希望してた専門学校から、入学許可証が届きました。

新聞奨学生の事務局から入金があったようです。

うれしい、良かった。

良い息子だ。

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♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪

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俺の頭の中を流れた音楽を紹介する脳内プレーヤ。

今日は、小田和正の「君住む街へ」

♪ 君住む街まで とんでいくよ

♪ ひとりと 思わないで

良い歌です、ほんとに。

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♪ 君住む街へ
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コメント

よいおとうちゃんにも おかあちゃんにも
なってあげられなかったな。

子供たちが 私たちを見習わずに
幸せになって欲しいです。

みのさんへ。今日は,「お父さんの思い出話」,良かったです。

私も,最近亡き父(10年前に他界)のことをいろいろ考えるんですよ。

私と父。自分と息子。
みのさんの2代の親子関係の良さを考えると,私ももっとしっかりしなくちゃと反省しきりです。

今日は,みのさんに感謝!

無理して いいお父さんにならなくてもいいよ(^-^)
無理しても 一生それが続けられる訳ないからね、

でも、奥さんも息子さんも ちゃんと知っているよ!
みのちゃんが 一生懸命 家族を愛し、
奥さんと息子さんの幸せを祈っている事を!

息子さんも みのちゃんの背中を見てますよ(*^_^*)

素敵なお父さんとお母さん。
カッコいいナァ~
男っぽいじゃありませんか。

良いお父さんですね。

私も元夫も息子達にとって、良い親ではなかったと思ってます。
別れたんですからね・・・ε-(ーдー)ハァ

みのむしさんも、とっても良いお父さんですよ~間違いない!!

pipiさん、コメント、ありがとう。
さあ、どうですかねぇ。良いおかあさんだったかどうかを感じるのは、お子さんの方ですからねぇ。

あしたは晴れさん、コメント、ありがとう。
記事をほめてくれて、うれしいです。
たまに、父の事を思い出しますね。父が、今の俺の年齢の時は、何をしていたか、なんて事まで思いをはせたりしてね。

ワカメパパさん、コメント、ありがとう。
はい、無理はしないようにします。
俺の事を観ててくれれば、それで良いですよね。
そして、いろいろな思いが伝われば、それで最高。

kasaburankaさん、コメント、ありがとう。
かっこいいですかぁ、ありがと。
俺も、かっこいいと思ってました。
良いおかあさんかどうかは、息子さんが感じる事ですからねぇ。ご自分で否定することもありませんよ。だいじょぶだいじょぶ。

アタシの場合、きっと 
亡くなる時に解るんだろうなぁ~
と感じました。

息子達にとっては
良い父親だった(あえて過去形~)訳で、
アタシにとっては
決して良い夫・男ではなく・・・

それでも
亡くなる時に
『この人と生きてきて良かった』と
思えるようにはなりたいなぁ~って思う。

ステキななれ初で。。。
お父様、カッコ良い!
正しく男!って思わせてくれる方ですよ。
その息子だもん、みのちゃん!
血を継いでるんだもん、
大丈夫だいじょうぶ!

姫さん、コメント、ありがとう。
父の事、かっこいーと思ってもらえましたかぁ、うれしいなぁ。
旦那さん、いろいろとご不満があるようで。
亡くなる時の総合評価がどうなるか。
でも、評価する気持なんてふっとんで、良かったなぁって思うかもしれませんよ。

こんにちは。鬱病でパチンコ依存症のシンと申します。今後とも勉強させて頂きますのでよろしくお願い致します。自分もブログを開設したので良かったら見に来て下さいね。応援ポチ。http://blog.livedoor.jp/dreamcatchshin-zibunsagashi/

おとうちゃんとおかあちゃんのラブストリー。
いいお話でした。

苦労をかけられても「いいおとうちゃん」だっとた言われたおかちゃん。

夫が亡くなったら言えるかな?
何にも出来ない夫です。
レンジでチンもできないのですよ。

みのちゃんも奥さんにそう言ってもらえますよ。
きっと!

シンさん、コメント、ありがとう。
こちらこそ、宜しくお願いします。
ブログ、読みました。
これから、良い方向へ進まれますように、お祈りします。

赤いスイトピーさん、コメント、ありがとう。
さあ、どうでしょう?それは、あなたしか、わからないことですもんね。
でも、赤いスイトピーさんは優しいからねぇ、きっと言ってあげるものと思います。

こんばんは。
どんな親でも、子どもにとっては良い親だと思います。
それを、今、実感している私です!
みのちゃんのおとうさま、粋な人だったんだなって感じました☆
そして、そんなおとうさまと一緒に過ごされたおかあさま、日本の母だなって思いました!

sukura-sunsunさん、コメント、ありがとう。
母をほめてくれて、うれしいです。
苦労して、よく耐えたと思いますよぉ、うちの母は。今は、一人暮らしで、のんびりしてますけどねぇ。

 みのちゃん こんにちは^^
 
 今「君住む街へ」♪

 聴いています。
 
 愛しい人の街に行こうと
 する人の気持ちが
 痛いほどに心に
 響いてきました。

キララさん、コメント、ありがとう。
「君住む街へ」
良い曲ですよねぇ、大好きです。
小田和正さんは、この曲を、コンサートの最後に歌う事が多いそうです。
歌を聴いてもらいに、この街へ来たんだっていう思いを込めて歌うそうです。

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